6. 画像処理について
6.1. 赤色フィルタの種類
赤色文字を消す方法は3種類から選択できます。
1)色判定方法(赤・緑・青)
画像内の色を判定し、赤(緑・青)の箇所を消す方式です。
- i-暗記シートで採用されていた方法です。かなり高い精度で消してくれます。
- 色を消す際に、画像全体の色情報(青や黄色など)も消されます(モノクロ画像に変換されます)ので、写真のような画像は非常に見にくくなります。
- 色の種類として赤と緑があります。
- 赤は赤い文字、緑のマーカーを隠せます。
- 緑は、緑の文字、赤いマーカーを隠せます。
- 青は、青いマーカーを隠せます。
なお、ここで選択する色判定処理の色と、画面に表示されるフィルタの色は連動しておりません。 画面に表示されるフィルタの色は、メニューにある設定から変更できます。
2)文字抽出+赤色判定方式
画像内の文字抽出を行い、抽出した文字領域の中で赤い箇所にマーカーを付与する方式です。
- 元画像に手を加えないため、ページ内の色情報がそのまま残ります。写真のような画像もきれいに表示されます。
- 付与されるマーカーはアプリ内で手作業で付与するものと全く同じです。色変更や削除も行えます。
- 文字抽出処理は完全ではありません。手書きの文字や、画像が斜めに傾いている場合の認識率はかなり低く、消したいところが消えていない可能性もあります。
3)フィルタなし
元画像をそのまま表示します。赤い文字を消す処理を何も行いません。
- アプリでは文字を消す処理を行いません。ユーザにて作成したテキストやマーカーを付与した箇所のみ消すことができます。
- 元画像に手を加えないため、ページ内の色情報がそのまま残ります。写真のような画像もきれいに表示されます。
フィルタの変更方法
フィルタは次の操作で変更できます。
- ホーム画面のブックアイコンの右下にある▼ボタンを押し「編集」をタップします。
- ブック編集画面が開きますので、変更したいページの右下にある▼ボタンを押し、「フィルタの変更」をタップします。
- フィルタの変更ダイアログが表示されますので、フィルタを選択してください。
なお、フィルタの変更処理を行うと、初期処理で作成したキャッシュファイルが全て作り直しとなります。 次回ブックを開いた際に作成処理が行われます。
6.2. 画像タイプに合わせた変換処理
変換を行う画像を次の3種類に分類し、それぞれに最適化した変換処理を行っています。
画像タイプ | 画質 | テキスト情報 | |
---|---|---|---|
写真画質 | 教科書などを写真で撮って取り込んだもの 背景(紙部分)が真っ白でないため、 背景を真っ白にする前処理を実施しします | テキスト情報が存在しないため、 画像解析処理テキスト情報を抽出します |
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スキャナ画質 | スキャナなどで取り込んだもの 画質は高いため特に前処理を行いません。 | ||
スキャナ画質(テキスト情報あり) | PDFに含まれるテキストデータを利用します |
画質について
本アプリでは、赤い箇所を探し、白色に変換する処理を行いますが、この際に背景(紙の部分)が真っ白かどうかはとても重要です。背景が白でなく、例えば灰色だった場合、灰色の背景の中に白の文字が見えてしまうので、結局読めてしまうと言う状況になってしまいます。
このため、写真の場合は背景部分を完全な白に変換してから赤い文字を消すという処理を行っています。
デフォルトでは、写真を取り込んだ場合は写真画質、PDFを取り込んだ場合はスキャナ画質としていますが、PDFファイルであるが中身が写真の画像を利用している場合などは、写真画質に変更することできれいに変換できます。
テキスト情報について
本アプリでは、下記処理を行う際に、画像に含まれるテキスト情報、テキストの位置情報が必要となります。
- 文字情報検索時
- マーカ付与時
- フィルタの変換処理でテキスト抽出方法を選択した場合
画像などテキスト情報がない場合は、本アプリにて画像解析処理を行い、テキスト情報を抽出します。
PDFでは文字情報の有無を判定し有ると判定された場合はそのテキスト情報を利用しますが、PDFにあるテキスト情報を使いたくない場合などは、スキャナ画質に変更すると、本アプリの画像変換処理を利用できます。
画像タイプの変更方法
画像タイプは次の操作で変更できます。
- ホーム画面のブックアイコンの右下にある▼ボタンを押し「編集」をタップします。
- ブック編集画面が開きますので、変更したいページの右下にある▼ボタンを押し、「本画質の品質設定」をタップします。
- 変更ダイアログが表示されますので、画質を選択してください。
なお、画質の変更処理を行うと、初期処理で作成したキャッシュファイルが全て作り直しとなります。 次回ブックを開いた際に作成処理が行われます。